洗剤と柔軟剤を正しく使ってプロ並みの仕上げに!

洗濯用洗剤と柔軟剤、なんとなく使っていませんか?しっかり汚れを落としたいから洗剤をたくさん!しっかり香りづけしたいから柔軟剤をたくさん!…なんて自己流の使い方をしてしまっている方も多いはず。

それぞれの用途や種類、選び方をきちんと知って正しく使うだけでもご家庭の洗濯の仕上がりがプロ並みになります。洗濯用洗剤や柔軟剤に対する意識をほんの少し変えてワンランク上の洗濯をしましょう。

洗濯用洗剤と柔軟剤との違いは何?

改めて確認しておきたいのが、洗濯用洗剤と柔軟剤の違いについて。洗濯用洗剤は洗濯物の汚れを落とす、柔軟剤はふんわり仕上げるために使うもの、というイメージがあるかと思います。ほぼその通りですが、さらに詳しく知っておきましょう。

洗濯用洗剤を使う目的

洗濯用洗剤は、洗濯物の汚れを落とすために使います。柔軟剤の用途とは異なるものの、主成分はともに界面活性剤。違いといえば、洗濯用洗剤は陰イオン界面活性剤だという点です。これによって、繊維に付いた汚れを落とし、再付着を防止する働きがあります。

柔軟剤を使う目的

洗濯用洗剤と反対に、柔軟剤に含まれるのは陽イオン界面活性剤です。洗濯物を柔らかく仕上げたり静電気を防止したりといった働きをします。洗濯物の消臭や香りづけといった目的もあります。柔軟剤自体に洗浄効果はないので、洗濯用洗剤にプラスαの効果をもたらすものというイメージです。

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どのタイミングで洗濯機に入れるのが正解?

前項で触れたように、洗濯用洗剤はマイナスの電荷、柔軟剤はプラスの電荷の界面活性剤が主成分となります。マイナスとプラスが結合するとそれぞれの働きを打ち消し合うため、洗濯用洗剤と柔軟剤は一緒に使うと互いの効果を弱めてしまうのです。それぞれに合ったタイミングで使いましょう。

洗濯用洗剤は最初!

縦型でもドラム式でも、全自動洗濯機には柔軟剤を自動的に投入してくれる機能があるかと思います。それを使用する場合には、洗濯用洗剤と柔軟剤を同じタイミングで注いでもOK。ただし、二槽式洗濯機など自動投入口が付いていない場合には、最初に洗濯用洗剤だけ入れるようにしましょう。まずは洗濯物の汚れを落とす必要があるため、”洗濯用洗剤は最初“です。

柔軟剤は最後!

自動で洗剤類を投入するタイプの洗濯機でない場合、柔軟剤は2回目のすすぎと同時に入れましょう。手洗いをする場合も同様で、最後のすすぎのタイミングで用いるのがベストです。すすぎを十分にしてからでないと、洗濯用洗剤と柔軟剤双方の効果を薄めてしまうこととなります。柔軟剤の効果があまり感じられないという場合は、すすぎの回数を増やすなど、しっかり洗濯用洗剤を落とし切るようにしてみましょう。

どんな種類がある?

洗濯用洗剤も柔軟剤も、たくさんのメーカーからさまざまな種類の製品が発売されています。形状や効果などをきちんと知って、洗濯物の種類や目的に応じて使い分けするようにしましょう。

洗濯用洗剤の種類

洗濯物の汚れを落とすことが目的の洗濯用洗剤は、洗濯物の種類に応じて使い分けするのがベターでしょう。大切な衣類を長持ちさせるためにも、きちんと洗濯物に合った製品選びをすることが重要です。

おしゃれ着用洗剤

ドライマークが付いている衣類でも自宅で洗濯できるのが”おしゃれ着用洗剤”の特徴。衣類の型崩れや色落ち、ダメージを軽減して洗濯できるのもポイントです。ただし一般的な洗濯用洗剤と比較すると、洗浄力はやや弱めなので、日常使いには向きません。目立つ汚れがある場合には、手洗いでシミ抜きなどをしてから洗濯すると良いでしょう。

蛍光増白剤入り洗剤

しっかり汚れを落として白く仕上げたいなら、蛍光増白剤入り洗剤を選びましょう。漂白剤とは少し違い、蛍光増白剤入り洗剤は紫外線と反応することで衣類が青白く光るような効果があり、それが衣類を白く見せる仕組みになります。白さをプラスするために高い洗浄効果もあるため、除菌や殺菌効果も期待できます。

洗濯用洗剤のいろいろなかたち

従来型の洗濯用洗剤といえば、粉末洗剤。洗浄力が高いので、汚れた洗濯物が多い家庭向きといえます。ただし洗剤を入れすぎたり水温が低かったりすると、溶け残りの原因となるので注意しましょう。

いま主流のタイプとなるのが、液体洗剤です。水温の低い冬でも使えるので、日常使いしやすいタイプといえるでしょう。高い洗浄力を強みにした製品も増えていますが、一般的には粉末洗剤よりも洗浄力が劣ります。特に汚れが気になる部分があれば、洗剤をピンポイントで塗り込んでから洗濯すると良いでしょう。

最近増えているのがジェルボールタイプの洗濯用洗剤です。溶け残りもなく洗浄力も高いうえ、計量の手間が少ないのが特徴となります。洗濯物が少ない場合に洗剤の分量が調節できない点は、デメリットとなり得るでしょう。

柔軟剤の種類

洗濯物を柔らかく、ふんわりと仕上げるのが柔軟剤の本来の目的です。しかし最近では、洗濯物に香りづけすることを目的として使う方が増えています。柔軟剤の香りをポイントにして製品選びをするのもひとつの方法でしょう。

アロマ系柔軟剤

香水のような良い香りを持続させたいという場合には、アロマ系柔軟剤がおすすめです。香りの種類も豊富にあるので、好みに合わせたものを選びましょう。汗に反応して香り立つものなどがあり、汗のにおいが気になる暑い夏にもぴったりです。

消臭系柔軟剤

気になる汗の臭いや部屋干し、生乾きならではの嫌な臭いを抑えるのが消臭系柔軟剤の特徴です。メンズ向けや部屋干し専用など、”ニオイ”の種類に合わせた製品選びをすると良いでしょう。

無香タイプの柔軟剤

香水のような香りを売りにしている製品が多い中、逆にそういった臭いが気になる”スメルハラスメント”も話題になっています。自身でも強い香りが気になるという場合には、無香タイプの柔軟剤を選ぶと良いかもしれません。無香料な分、洗濯物をふんわり仕上げることに特化している製品も多くなっています。

使うときに気を付けたいポイントは?

洗濯用洗剤と柔軟剤は、使い方にも気を付けましょう。正しく使うことで、それぞれの効果を十分に発揮させることができます。

入れすぎ注意!

家族の多いご家庭などではありがちですが、洗濯物の入れすぎ、および洗剤や柔軟剤の入れすぎには注意が必要です。洗濯物が多すぎると洗濯機の中でよく回らず、汚れが落ちない原因になります。また、洗剤が多いとすすぎが不十分になり、汚れが付着したまま柔軟剤を使ってしまうと、臭いや黒ジミの原因になることも。

洗濯用洗剤や柔軟剤は適量を守ろう

柔軟剤は製品の裏面に記載されている適量を守って使用しましょう。きちんと使わないと、香りが強すぎたり柔軟効果が薄くなってしまったりと、せっかくの柔軟剤の効果がうまく発揮されないことがあります。

洗濯物の量も適正かそれ以下に抑えよう

一般家庭要洗濯機の容量は大体5~10kgくらいですが、どのサイズを使うにしても、洗濯物を入れるのは洗濯槽の7割程度までに抑えましょう。ついまとめて洗濯しようと洗濯物を詰め込んでしまいがちですが、それでは洗濯物が十分に回らず汚れを落とし切れないことがあります。適量、もしくはそれ以下に抑えるのがベターです。

使い分けが大事!

洗濯用洗剤も柔軟剤も、使い分けをすることが欠かせません。種類や特徴、用途を知ったうえで適切に用いましょう。

洗濯物に合わせた洗剤選びをしよう

衣類の洗濯表示に合わせた洗剤選びは、洗濯用洗剤や柔軟剤の効果をきちんと発揮させるために大切なことです。そして、衣類を長持ちさせるためのポイントでもあります。洗濯物の素材、汚れ具合に合わせて製品を選ぶようにしましょう。

洗濯機に合わせた使い方をしよう

洗濯用洗剤や柔軟剤の適量は、実は洗濯機によっても異なります。取扱説明書やホームページなどを見れば適切な使い方が記載されているはずなので、洗濯機の使い方と併せて確認しておきましょう。

洗濯用洗剤や柔軟剤、どう選ぶ?

ワンランク上の洗濯をするためには、洗濯用洗剤と柔軟剤の選び方も大切です。チェックポイントを押さえて、賢く選びましょう。

洗濯用洗剤の賢い選び方

洗濯用洗剤を選ぶときに重視すべきなのは、洗濯物の種類です。大切な衣類を傷めずにしっかり汚れを落とすためには、洗濯表示に従って洗濯するようにしましょう。

洗濯物の種類に合わせて選ぶのがベスト

洗濯表示に記載されているのは、素材のほかに、家庭洗濯・漂白・乾燥・アイロン仕上げ・商業クリーニングの5つの基本記号です。洗濯の方法を示すマークもチェックしたうえで製品選びをしましょう。

成分表をしっかりチェック

洗濯用洗剤の成分表をチェックすることも大切です。たとえば、洗濯物を白く見せる効果のある蛍光増白剤を使用している洗剤は、パステルカラーなど淡色の衣類や、黒など色味の濃い衣類を洗濯するのには向きません。洗濯物に適した洗剤かどうか、確認しましょう。

迷ったときは液体洗剤がおすすめ

衣類に適した洗濯用洗剤をといっても、衣類ごとに全て確認して洗剤選び…なんて実際のところなかなか難しいかと思います。特に大切な衣類に関してはきちんと衣類の種類や洗剤の成分をチェックすることをおすすめしますが、普段使いの洗剤には汎用性の高い液体洗剤を使用すれば、そう失敗することはないはずです。迷ったときは、液体洗剤とおしゃれ着用洗剤を揃えておくと良いでしょう。

柔軟剤の失敗しない選び方

柔軟剤選びの大きなポイントとなるのは、用途です。香水代わりとしてしっかり香りづけしたい、手触りを重視したいなど、目的に合わせて選びましょう。

香りの強さや持続力

香りの選択肢は特に最近増えているため、なかなか決めかねることもあるでしょう。香りサンプルの設置がなく迷ってしまう場合には、フローラル系にしておくのがおすすめです。一般的に多くの方に受け入れやすいとされているためです。実際にどんな香りがするのかは使ってみないと分からない部分はありますが、香りの持続力もポイントとして選ぶと良いでしょう。また、赤ちゃんやペットがいるご家庭、仕事柄強い香りがNGの場合には無香タイプの柔軟剤を選ぶのもひとつです。
 

仕上がりのふんわり感

一般的には、無香タイプの柔軟剤は仕上がりのふんわり感に重点を置く製品が多いといえます。また、自然派由来で低刺激の柔軟剤も、優しい手触りに仕上がるのでおすすめです。このような製品は、ベビー向け柔軟剤として売られていることもあります。

コスパにも注目

柔軟剤の価格も幅があります。ブランドやメーカーによっては割と良い値段がする製品も。これだという柔軟剤が見つかったときには、大容量タイプの製品や詰め替えを購入するのがおすすめです。毎回の洗濯に使うものなので、コスパについても考えたいところです。

まとめ

種類や用途もさまざまな洗濯用洗剤と柔軟剤。正しく選び適切な使い方をすることで、それぞれの効果を十分に発揮させましょう。汚れをしっかり落として服を長持ちさせ、良い手触りや香りの衣類を身にまとうことで気持ち良く過ごすのが、洗濯の目的であり、役割でもあります。
ちょっとした心がけひとつで、まるでプロのようなホームクリーニングが実現するはずです。

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WRITER

Ponta

東京在住の4児の母
モットーは「スピードと安さ」のコスパ重視
宅配クリーニングに関して情報提供していきます。

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