洗濯したのにくさい…臭いの原因から対策まで徹底解説!

除菌・消臭作用を謳う洗剤を使っても、洗濯物からいやな臭いが漂ってくることがありますよね。臭いがなくならないのはなぜでしょうか。

注目すべきポイントは、菌の存在。菌は驚くべきスピードで繁殖し、悪臭の温床を作り出します。従って、単に洗濯機を回すだけでは不十分なのです。

当記事では洗濯のゴールとして新たに「除菌」を設定し、洗濯前後の対応まで網羅します。是非最後までお読みください。

洗濯物が臭う原因とは?

冒頭で述べた通り、洗濯物に臭いが付くのは菌の作用によるものです。とはいえ菌の存在や除菌の必要性がわかっても、詳細が不明ですよね。

まずは洗濯物と菌の関係に注目してみましょう。

原因はモラクセラ菌!

洗濯物に付着し、悪臭を放つ菌は「モラクセラ菌」という種類です。人の肉眼では捉えられないため、一見きれいに洗い上げられた洗濯物にも潜んでいる場合があります。

モラクセラ菌が臭いを出す理由

モラクセラ菌は人の皮脂を摂取して生き延びます。生存・増殖の過程でふんを排泄し悪臭を発するのです。

モラクセラ菌の繁殖力は非常に高いことがわかっています。洗濯物についた皮脂や水分を放置する期間が長いほど菌の数が増え、その分だけふんの排出量も多くなってしまうというわけですね。

モラクセラ菌の特徴

モラクセラ菌の生態には大別して3つの特徴があります。

・繁殖力が高い
・湿気を好む
・乾燥・日光に強い

上記を踏まえると、適切に処置されていない洗濯物がいかに危ういか、容易に想像できますよね。汗や皮脂の染み込んだ衣類やタオルなどが放置されていれば、モラクセラ菌にとっては恰好の苗床になってしまいます。

洗濯後の衣類やタオルなども例外ではありません。すばやく湿気を除去しなければ、やはりモラクセラ菌の住処になってしまうでしょう。

うまく除菌できるかどうかは、洗濯後の5時間で決まります。すなわち5時間以内に適切な処置を行わなければ、せっかく洗濯しても水の泡になってしまう場合があるということです。

洗濯物の臭い戻りや室内干しに失敗した時の臭いについても、上述の理由がほとんどで、適切な対応によりカバーできます。やはり臭い対策のポイントは、モラクセラ菌の特徴や性質にどう対処するかに尽きるのです。

洗濯物の臭い対策における基本を紹介!

洗濯物と臭いの関係が、モラクセラ菌に由来するものであることは先述の通り。では原因がわかれば、対策を立てることも可能ですね。

モラクセラ菌の特性を踏まえ、有効な臭い対策を紹介します。

洗濯後は速やかに干す

モラクセラ菌との戦いは、洗濯後5時間以内に適切な処置を行えるかどうかで決まります。洗濯機が動作を終えたら、洗い上がった衣類やタオルなどは速やかに洗濯槽から取り出しましょう。

洗濯物を素早く取り出し、速やかに干す行為はスタートダッシュに相当します。レースと同様、初動に失敗すると後の展開が苦しくなってしまうのです。

典型的な失敗例は、洗い上がった衣類やタオルなどを洗濯機の中に放置すること。いうまでもなく、洗濯槽の中は高湿度で閉め切られた状態です。放っておけば、モラクセラ菌が活発に動き出すのは目に見えていますよね。

洗濯機をセットしたら、時間差を利用して用事を済ませようと考えるのは自然なこと。ただし、予め洗濯機が動作を終えるタイミングを見極めておく必要があるというわけです。

使用後の衣類やタオルは早めに洗濯

モラクセラ菌の栄養源が人の皮脂であることは先ほどお伝えした通り。そのため、使用後の衣類やタオルは人の皮脂に加えて水分も残っているため、モラクセラ菌にとって格好の住処になります。

使い終わったタオルや衣類などを放置すれば、モラクセラ菌の数は増える一方。ですので、バスケットが一杯になるまで洗濯物をため込むよりも、適量を小まめに洗濯する方が衛生的ですし、除菌の観点からも望ましいといえます。

洗濯槽をクリーニングする

繰り返し洗濯していれば、洗濯槽にモラクセラ菌が付着していてもおかしくはありません。モラクセラ菌の他にも、洗剤の残りカスやカビなどが潜んでいる場合があります。そこで定期的に洗濯槽のクリーニングを行いましょう。

洗濯槽の洗浄には、専用の洗剤を使うのが近道です。定期的なクリーニングであれば、ドラッグストアで市販されている数百円程度のものでOK。1ヶ月~2ヶ月に一度のペースで実施しましょう。

洗濯槽から異臭が漂っていたり、長期間クリーニングしてなかったりという場合は業務用の強力な洗剤を使うのがオススメ。2千円前後と値は張りますが、効果は抜群です。
なお、洗濯の後には洗濯機のフタを開け、洗濯槽を乾燥させるのも習慣づけるべきポイントです。洗濯物を取り出した直後の洗濯槽は、やはり湿気に満ちています。洗濯機の動作が終わって洗濯物を取り出したら、しばらくフタを空けておくとよいでしょう。

悩みの種!タオルの臭い

洗濯物と臭いの関係を取り沙汰する際、避けられないのがタオルの存在。タオルが臭いの温床になりやすいのは、多くの方が経験として実感しているでしょう。

ここまで記事を読んだ方は、既にピンときているはず。タオルはモラクセラ菌にとって、理想的な環境なのです。

洗濯における悩みの種、タオルとの付き合い方は、モラクセラ菌への対応法と結びつきます。以上を踏まえ、タオルの臭い対策をチェックしていきましょう。

タオルはモラクセラ菌にとって理想の環境

タオルがモラクセラ菌に好まれることは、直感的に理解できるでしょう。もちろん、人肌に直接触れるからですね。

衣類とタオルの決定的な差として、使用法の違いが挙げられます。タオルの例として、洗顔タオルやバスタオルを取り上げてみましょう。

洗顔タオルやバスタオルを使う際、顔や体の水分を拭う動作を繰り返し行います。この際、タオルに水分が移ると同時に、皮脂の付着も生じているのです。局所的な摩擦を伴う点も見逃せません。

特にバスタオルといえば、生乾きや臭い残りの代表格。人の全身に触れる分、沢山の皮脂や水分が蓄えられ、モラクセラ菌が繁殖しやすいというわけです。

参考までに、二度手間となることからあまり浸透していませんが、「タオル類は衣類と分別して洗濯するのがベスト」という意見もあります。

漂白剤で対応

繰り返し洗濯してもなかなか落ちない、しつこい臭いに対しては漂白剤を使うのがオススメ。漂白剤入りの水に浸し、つけ置き洗浄するのが効果的です。

洗顔タオルやバスタオル、台ふきんなどはモラクセラ菌の温床になりやすいもの。漂白剤を使えば、除菌できる可能性がいっそう高くなります。

なお、タオルの素材と漂白剤のタイプによっては相性不一致となる場合があります。成分表示に留意し、購入や使用の前に必ずチェックしておきましょう。

素早い乾燥で対応

大事なことなので今一度強調しますが、洗濯機が動作を終えたら、5時間以内に干して乾燥まで済ませるのがポイント。

当然、初動が遅れるほどモラクセラ菌の活動は盛んになってしまいます。洗濯機がストップしたら速やかにフタを開け、洗濯物を取り出して干す作業に移行しましょう。

干し作業時のポイントは、重なり部分をなくすこと。洗濯物同士で重なる箇所があると通気性が落ち、乾燥しづらくなります。

ピンチハンガーを使う場合は「じゃばら干し」が有効です。互い違いに吊るすことで通気性が向上し、乾燥までのスピードを早めることができるでしょう。

洗濯後の対応策を紹介

洗濯後の乾燥には、日光や外気を利用した外干しがベストとされています。しかし、実のところ乾燥と除菌は、工夫次第で室内干しでも対応可能なのです。

梅雨の時期などには必須のテクニックなので、是非マスターしておきましょう。

家電利用で空気の流れを作り湿度を管理

室内干しをうまく行うには、家電を利用するのが最適。中でも定番の家電は、何といっても除湿器でしょう。

除湿器の作業効率を高めるためには、室内の空気の流れをコントロールすることが大事。具体的な要領としては換気扇を回したり、扇風機を利用したりして空気の流れを作り循環させることが挙げられます。

除湿器だけに頼るのでなく、様々な家電の機能を組み合わせて利用するのがポイントですね。

浴室乾燥の活用

バスルームの乾燥機能を利用するのも有効です。洗濯物を乾かしながら、浴室内のカビも防止できるので一石二鳥。

注意点として、洗濯物が多すぎる場合は乾燥までに時間がかかってしまいます。先述した「洗濯後の5時間」を目安に、時間内の乾燥を視野に入れた上で分量を決めるとよいでしょう。

本当はダメ! 洗濯物をカーテンレールにかけると?

自宅に室内干し専用の部屋がない場合、つい頼りがちなのがカーテンレール。特にワンルールなどスペースに限りのある住宅においては顕著です。

室内干しにおいて、カーテンレールに洗濯物をかけるのは非推奨。なぜなら窓際は湿気が溜まりやすく、モラクセラ菌の繁殖を招くことになってしまうからです。

代替案として、室内干し向けのアイデア商品を活用してはいかがでしょうか。近年、アイデア商品の充実ぶりには目を見張るものがあります。

定番の突っ張り棒やドアの隙間を利用したハンガーなど、様々な商品がラインナップされているはず。住まいの環境に合わせて、最適なアイデア商品をピックアップするとよいでしょう。

乾燥させても臭いが残ってしまう場合は?

モラクセラ菌は乾燥に強いため、完全に除菌できない場合もしばしば。生き残ったモラクセラ菌は、いわゆる臭い戻りや生乾き臭の原因になります。

通常の洗濯プロセスで除菌できない場合は、別の方法を試してみましょう。

煮沸消毒

洗顔タオルやバスタオル、台ふきんなどのタオル類には煮沸消毒が有効です。鍋に水を張り洗濯物を入れたら、後は煮出す要領で火にかければOK。重曹や洗剤を入れることで効果UPが期待できます。

十分に汚れが取れたら入念に水洗いし、素早く干しましょう。なお、衣類に対しては生地を傷めてしまう可能性があるため、煮沸消毒はオススメできません。

スチーマーやアイロンで除菌

熱によって衣類を除菌したい場合は、スチーマーやアイロンを使うのが有効です。生地を傷めるのが心配な場合は、スチーマーを選ぶ方がよいでしょう。

衣類のシワ伸ばしを一緒に行えるため、見た目にも清潔感が生まれるのがメリットです。

酸素系漂白剤で除菌

生地に熱を加えるのが怖い・抵抗があるという場合は、酸素系漂白剤につけ置きするのがオススメ。つけ置き洗浄が終わったら、水洗いするか洗濯機にかけ、乾燥させればOKです。

成分の相性に問題がなければ、非常に手軽で便利な方法といえるでしょう。

まとめ

最後に、洗濯物の臭いに関するポイントをまとめます。

・臭いの原因はモラクセラ菌
・モラクセラ菌は皮脂と水分を摂取し、繁殖する
・洗濯機の動作が終わったら、5時間以内に適切な処置を終えること
・室内干しでも対応可能
・必要に応じて洗濯以外の除菌法を試みる

適切な対応策で、嫌な臭いとさよならしましょう。
どうしても臭いが取れない場合はクリーニング会社を使うのも手かもしれませんね!

もし気になる方は
↓↓こちらの記事を参考にしてください↓↓

この記事が洗濯物の臭い対策に役立つことを願っています。

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WRITER

Ponta

東京在住の4児の母
モットーは「スピードと安さ」のコスパ重視
宅配クリーニングに関して情報提供していきます。

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