「洗濯したのになぜか臭い…」
「部屋干ししたらいつも臭くなる」
こんな経験ありませんか?
洗濯はしっかりと行ったはずなのに、臭いが取れない
実は衣類の生乾きが原因の可能性があります。
せっかく洗ったのにお気に入りの衣類が臭いと気持ちも下がりますよね…
今回は衣類の生乾き臭の原因から対処法、予防策までご紹介します。
また、私自身試している方法も併せてご紹介しておきます。
ぜひ、最後までお読みいただき実践して、衣類の生乾き臭とおさらばしましょう!
生乾き臭の原因
衣類の生乾き臭の主な原因はズバリ雑菌です。
詳しく説明するとモラクセラ菌という雑菌が生乾き状態の衣類で繁殖することであの生乾き特有のイヤな臭いが発生します。
モラクセラ菌自体は臭いを発しないのですが、衣類に付着している水分や皮脂などをエサにして排泄物を出します。
その排泄物が臭いの原因となります。
モラクセラ菌の特徴を理解することが生乾き臭の対処法に繋がります。
では、共栄社化学株式会社が発表しているデータを基にモラクセラ菌の特徴をご紹介していきます。
モラクセラ菌の特徴は以下の通りです。
- モラクセラ菌は乾燥や紫外線に強い
- モラクセラ菌は熱に弱い
- モラクセラ菌が残った衣類が濡れたり、皮脂の量が増えると水分とともに揮散して臭いを発する
この特徴を知ったことで次は実際の生乾き臭の対処法をご紹介していきます。
私も行っている方法なので、皆さんもぜひ試してみてください。
生乾き臭の対処法
モラクセラ菌は熱に弱いです。
生乾き臭が付いている衣類に対して、熱を加えることが衣類の生乾き臭を防ぐ一番のカギとなっていきます。
なので熱を使った対処法がメインとなっていきます。
今回は7つの対処法を紹介していきます。
①お湯に漬け込む
定番のやり方になります。
モラクセラ菌を死滅させるのに有効なのは60℃以上のお湯に10分から20分漬け込むことです。
【手順】
- 洗面器に沸かしたお湯を入れ60℃になるように調整
- 衣類を入れて10分~20分浸け置き
- お湯を60℃にキープするために刺し湯をする
- お湯から取り出しすぐに洗濯、乾燥をする
刺し湯を入れるときは直接衣類に当てないように気を付けましょう!
熱湯を直接生地に当てると痛む場合があります。
この方法は凄く簡単ですが衣類によって型崩れや色落ちをしてしまう場合があるため、洗濯表示を確認しつつ行っていきましょう。
②コインランドリーの乾燥機を利用
乾燥機を利用した、高温乾燥です。
一番効果的で楽ちんなのはこちらだと思います。
家庭用乾燥機は高くても60度程度の設定しかできません。
一方、コインランドリーの乾燥機は約70~80度のため高温状態を保つことができます。
気を付けなければいけないのが、素材によって縮んだりすることがあります。
洗濯表示を確認して行っていきましょう。
自宅の乾燥機使えば楽なのにと思いますが、より効果的に乾かしたい場合はコインランドリーの乾燥機を使うのが得策だと考えています。
私も月に1回ほどコインランドリーを使用するのでその時に一気に生乾きの対策も取っています!
③アイロンの使用
アイロンは早く乾燥させるために使用します。
手順は以下の通りです。
【手順】
- 洗濯後の衣類を用意
- アイロンは中〜高温(約160〜200℃)に設定
- 乾くまでアイロンをかける
即効で乾かすため臭いを抑えることができます。
ただ、スチームアイロンを使用すると水蒸気で湿気が発生するため、私はお勧めしません。
アイロンのかけ方もムラがあったり、加熱が不十分の場合は生乾き臭が再発する可能性があります。
一時的な対処方法として、行いつつやるときは丁寧にかけていきましょう。
④酸素系漂白剤に浸ける
漂白剤を使用するのは酷い臭いの場合です。
酸素系漂白剤で雑菌の除菌を行うことで、臭いの原因を断ち切ることができます。
漂白剤を使用する前に必ず、色落ちテストを行いましょう!
基本的に一度色落ちした衣類はもとには戻りません。
色が落ちると取り返しのつかないことになってしまいます。
色落ちのテスト方法は白い布やキッチンペーパーに使用する洗濯洗剤を溶かした水を湿らします。
湿らした、布やキッチンペーパーを洗う衣類にこすりつけて色が移った場合は色移りの危険性が高いです。
では次に漂白剤のつけ置きの手順について紹介します。
【手順】
- 洗面器に沸かしたお湯を入れ50℃になるように調整
- 衣類を入れて30分~1時間浸け置き
- お湯を60℃にキープするために刺し湯をする
- お湯から取り出しすぐに洗濯、乾燥をする
漂白剤の使い方をマスターすれば、衣類の色移りも改善できます。
以下の記事で衣類の色移りについて詳しい漂白剤の使い方を解説しているので良ければご覧ください。
⑤重曹の使用
意外なアイテムだと思うのですが重曹を使用すると臭いの対策に繋がります。
重曹は皮脂汚れに強く、消臭殺菌効果や漂白効果も期待できます。
また、天然由来の成分のため、肌の弱い人にもおすすめです。
【手順】
- 洗面器に沸かしたお湯を入れ50℃になるように調整
- 重曹小さじ1~2程度を入れる
- 衣類を入れて1時間~2時間浸け置き
- お湯から取り出しすぐに洗濯、乾燥をする
重曹は黄ばみ落としのアイテムとしても使用しても活躍します。
衣類の黄ばみ落としてについて詳しく以下記事で解説していますので併せてご覧ください。
⑥お酢の使用
お酢に含まれるクエン酸が臭いの対策に繋がります。
お酢は抗菌作用があり菌の増殖を防いでくれます。
使用するのは穀物酢です。
お酢には「リンゴ酢」や「黒酢」などありますが砂糖が使用されているため、穀物酢と比べると洗浄力が落ちてしまいます。
目安は水10リットルに対し小さじ2杯のお酢になります。
柔軟剤ポケットから入れて洗濯していきます。
使用するのがごく少量のため気になるお酢の匂いは全くしません!
⑦クリーニング店を利用する
最終手段です。
もし上記の方法で落ちない場合や、自宅で対処することが難しい素材はプロに頼みましょう。
臭いに有効なのはウェットクリーニングです。
ウェットクリーニングとは、特殊な洗剤を使って水で洗う方法です。ドライクリーニングで落ちないような繊維の奥にある汚れや臭いを取ってくれます。
面倒くさがりな私はいつも宅配クリーニングを頼んでいます。
私と同じ面倒くさがりな方は宅配クリーニングをおすすめします!
宅配クリーニングの比較を以下の記事でまとめているので気になった方はご覧ください。
生乾きの予防法
衣類の生乾きの原因から対処法まで解説してきました。
最後は予防法を紹介していきます。
元から臭いが発生しなければ、対策など面倒くさいことをせずに済みます。
しっかりと予防法を実践して臭いの発生をさせないようにしましょう。
干し方
干し方のポイントは「素早く干す」と「風通し」です。
一見、天日干しをすれば殺菌できると思います。
ですが、臭いの原因のモラクセラ菌は紫外線に強く天日干しだけでは取り除けません。
そのため干し方意識することは「素早く干す」と「風通し」ということになります。
素早く干すは洗濯後にすぐに干すということです。
脱水が終わり、そのまま放置しておくとモラクセラ菌が大量繁殖し臭いが発生してしまいます。
せっかく生乾き臭の対処法を行ったのに臭いが発生したら勿体ないですよね。
洗濯物の干し方のコツは表面積が広く風に当たる様に干すことです。
大きめの角ハンガーを使用することで早く乾きます。
ハンガーのかけ方でおすすめなのが「アーチ干し」です。
【アーチ干し】
- 外側に長い衣類、内側に向かって短い衣類を干す
- 乾きにくい素材(綿など)を外側に、乾きやすい素材(化繊など)を内側に干す
- 厚手の衣類を外側に、薄手の衣類を内側に干す
風通しについては出来るだけ天気の良い日に陰干しを行うことです。
扇風機やエアコン、浴室乾燥機を利用して湿気を飛ばす方法もあります。
ただ、雨が続いている日や湿気が多い時期はコインランドリーの乾燥機を使う方が無難ですね!
干し方一つを取っても生乾きの予防になるため、面倒くさがらずにしっかりと取り組んでいくことが大事です。
洗濯層の掃除
洗濯機も放っておくと、洗濯層内にカビや菌が大量発生してしまいます。
この繁殖した洗濯機で洗ってしまうと衣類に移ってしまい、紹介した臭いを取る洗い方や干し方を試しても効果がありません。
洗濯層の掃除は一番最初に見るべきポイントかもしれません。
まとめ
今回は衣類の生乾きについて臭いの原因から対策、予防方法までご紹介しましたが、いかがでしたか?
せっかく洗濯したのにお気に入りの衣類に臭いが残っていたら、ショックですよね。
今回解説した、対処法についてはどれか1つだけ行っているのではなく組み合わせて行っています。
面倒くさがりな私ですが、臭いが付いたら出来るだけ早く取り組むようにしています。
即効性がある対処法なので、皆さんもぜひ試してみてください。