洗濯は、面倒くさい家事ランキングの上位に位置する傾向にあります。
すべて人の手によって洗っていた時代から、洗濯機が発明されて、洗うこと自体は楽になりましたが、洗い終わった物を干して、取り込んで、畳んでと、まだまだ手間がかかります。
洗濯物を分類して洗うことは二度も三度も手間がかかり、洗濯物は、分けて洗った方がよいのかと悩む人もいます。
洗濯が面倒だと思わない洗濯物の分け方ははたしてあるのでしょうか。
そもそも分け洗いは必要?そのメリットを確認
洗濯物を分けて洗うことは、手間がかかります。
家族が多くて、脱いだものをそのまま洗濯機に入れてしまう場合は、いちいち洗濯機から取り出して、分けなければなりません。
洗濯物を分けて洗う必要はあるのでしょうか。
分け洗いのメリットとデメリット
洗濯物の分け方として、効果的なのが、白いものと色物を分けて洗うという分け方です。
白いブラウスとジーンズを一緒に洗って、白いブラウスが青く染まってしまったという経験がある人はいるのではないでしょうか。
素材によっては、色落ち、色うつりすることもあります。特に白い衣類やタオル類は、他の色がうつってしまうこともあります。
このことを防ぐためにも、白いものと色ものは、分けて洗った方がよいです。
また、洗濯機のソフト設定で洗った方が良いニット類と、汚れの激しいものを一緒に洗うこともできればさけたいので、このようなときは、分けて洗う方がよいです。
分けて洗うことのデメリットは、手間がかかること、電気代や水道代が分けずに洗うよりもかかってしまうことです。
しかし、この手間を惜しんで、衣類をだめにしてしまう場合もあるので、手間がかからない分け方があればそれに越したことはないですね。
分けて洗った方が効果的!清潔を保てる洗濯物の分け方
何によって洗濯物を分類する?
洗濯物の種類ごとにいちいち分類していたのでは、1日中洗濯をする必要があります。
ある程度の種類別に分類していると思いますが、分けて洗う派の人たちは、何によって分類しているのでしょうか。
分け方と、その分け方によってどのような利点があるのかを検証しました。
下着と靴下は一緒にしない派
1日履いている靴下には、雑菌がついています。
また、汗や皮脂などによって、雑菌が繁殖しやすい環境にあります。
その靴下と、タオルや他の衣類を一緒に洗うと、菌がタオルや他の衣類に付着することも考えられます。
これは、洗濯機内で、菌がうつるよりも、洗う前の洗濯物を入れたかごの中で菌がうつる可能性の方が高いと言われています。
下着も同様です。下着に付着した菌が他の衣類に洗濯機内でうつる場合があります。
場合によっては、洗濯をしても菌が繊維内の奥に入り込んで、取り切れないこともあるのです。
下着や靴下を洗う際は、他の洗濯物と分けて洗うことと、事前につけ置き洗いをすることをおすすめします。50度から60度のお湯につけることで、殺菌することができます。
そういう観点から、下着や靴下は、タオルや他の衣類と一緒に洗わないことと、洗う前に、一度お湯でのつけ置きをすることをおすすめします。
タオル類だけで洗う派
意外と多いのが、タオル類だけは、別にして洗う派です。
タオルに柔軟剤の匂いがつくのが嫌、柔軟剤によって、タオルの吸水性が低下するのが嫌などの理由から、タオルに柔軟剤を使いたくないと思っている人は、タオルを分けて洗っているようです。
二層式洗濯機を使用していた人は、一緒に洗っている衣類にタオルの繊維がつくことがよくあり、タオルとその他の衣類を分けて洗っていました。その名残で、全自動洗濯機を使用していても、タオルだけは分けて洗うという人もいます。
また、全自動洗濯機で、タオルを洗濯、乾燥と一気にする人もタオル類だけ分けて洗うという人もいます。
気にせず全て一緒に洗う派
1人暮らしの人、洗濯に時間をかけたくない人、家で洗濯をして、乾燥はコインランドリーを使用する人、毎日洗濯をせずに、洗濯物がある程度溜まってから洗濯する人などは、洗濯物を分けずにすべての洗濯物を一緒に洗う傾向にあります。
分けずに洗うと時間や電気代などの節約になります。しかし、洗うものの組み合わせによっては、衣類をダメにする可能性があるということも念頭においておきましょう。
「面倒くさい」の口癖が減る?分け洗いの仕方
便利アイテムを使って面倒な洗濯物もらくらく
洗濯は、洗うだけならば面倒だとは言えない作業です。干して、畳む作業が面倒だと言感じる人は多いです。
干す作業、そして畳む作業の面倒さが、少しでも軽減されるようなアイテムをご紹介します。
分け方で洗濯後の行動や動線が楽に
洗濯するのが、1階で、干すのは、2階のベランダ、収納するのは、1階の和室とそれぞれ分かれていると、手間がかかります。
普段、日中は1階のリビングで過ごしているのならば尚更です。時には、取り込むことを忘れてしまうかもしれません。
洗う場所と、干す場所が近ければ、干す場所と収納場所が近ければ、それだけで楽になります。
動線だけで、洗濯が面倒だと感じているのであれば、干す場所を工夫してみてはいかがでしょうか。
例えば、洗面所に干すスペースを作れば、洗ったら、その場で干すことができます。
来客がよくある家だと、できないかもしれませんが、ほとんど日中の来客がない場合でしたら、このような方法もあるのではないでしょうか。
ハンガー干しアイテムだけ洗って畳まない収納
TシャツやYシャツを洗って、アイロンをかけて、畳んで収納するのは、手間がかかります。
シャツ類は、そろいのハンガーにかけて干し、乾いたら、そのままハンガーごと収納できるようにすれば、畳んで収納する手間が省けます。
素材が滑りやすいものは、肩口のところに滑り止めがついているタイプのハンガーを使用すれば、干していて、風で下に落ちることはありません。
数本連なっているタイプのハンガーは、干すときは、横に幅を取りますが、取り込むときは、縦に折りたためるタイプのハンガーがあるので、収納場所にも困りません。
干すときに、シャツのしわをのばしておけばアイロンをかけずにすみます。
下着類だけ洗って一か所収納
下着類は、洗濯機の中でバラバラになって、下着は下着で干した方が収納するときに楽ですが、干すときに、下着だけ探すのが大変です。
そんな時は、洗濯ネットを使えば楽です。網の中に3種類の分類スペースがあり、脱いで、ネットに入れるときに分別しておけば、干すときに楽です。
最近は、下着を畳まずに、取り込んだら、そのまま籠に入れて、そこから使うという人が増えています。畳んでも、畳まなくても、シワシワになっていても、人から見られるわけではないので、気にしないという人が増えています。どうせすぐに使うのだからと。
下着を畳む時間で、他の家事をすることができれば、家事の大変さも軽減できますね。
手間でも分けて洗った方がよい洗濯物とは?
洗うことによって洋服が着られなくなるということにならないためにも、分けて洗った方がよい洗濯物の分け方があります。後悔しない洗濯物の分け方をご紹介します。
おしゃれ着
洋服のタグに手洗いマークのついている洋服は、一般的な洗濯物とは分けて洗った方がよいです。
最近の洗濯機は、手洗い表示のものも洗濯機で洗うことができます。
洗濯機のコースが選択できる洗濯機に限ってですが。洗う強さを調節できるので、手洗いと同じ強さで、洗うことができるのです。
しかし、このコース選択を間違えてしまうと、洋服の生地が傷んでしまったり、縮んでしまったりしかねません。
洋服のタグを確認して、分けて洗った方がよいものとそうでないものを選別しましょう。
小さなお子様や赤ちゃん用の服や小物
小さいお子様や赤ちゃんは、なんでも口に入れます。
なので、洋服や手に触れる小物類は、常に清潔でなければなりません。
下着や靴下と一緒に洗ってしまうと、赤ちゃんの衣類や小物に、雑菌が洗濯中に赤ちゃんの衣類や小物に付着することも考えられます。それらを赤ちゃんが口にしてしまうと考えるとぞっとします。
ですから、赤ちゃんや小さなお子様の衣類や小物類は、雑菌が付着する可能性のある洗濯物とは、分けて洗うようにした方がよいです。
足ふきマットやトイレ用品など
1日中外出した足の裏には、雑菌がいます。
その足で足ふきマットに触れると、足ふきマットに雑菌が付着します。トイレも、トイレ内の雑菌が空中や床にいます。床においているトイレマットにも雑菌は付着します。
それらのものを他の洗濯物と一緒に洗ってしまうと、マットに付着した雑菌が他の洗濯物についてしまいます。
これは、面倒かもしれませんが、トイレ用品はトイレ用品だけ分けて洗う方が衛生的だと言えるでしょう。
まとめ
洗濯物のやり方を工夫するだけで、洗濯は楽しんで行うことができる家事になります。
衣類などを清潔に保つために、健康的な生活を送るために欠かせない家事である洗濯を今日から楽しんで行えるようになればよいですね。